空だけが広がってて夜は満月がデカかった

40歳の初日

 

 

気持ち悪くて目が覚めた

 

 

水を飲んだら少し落ち着いたけど

 

 

ゲロが喉までせりあがって

 

 

飲み込んで切り抜けた感じ

 

 

これが40代なのか

 

 

いきなり洗礼を浴びた

 

 

寝起きに嗚咽気味

 

 

これが40代なのか

 

 

いきなし気分悪かった

 

 

込み上げてきたゲボを飲み込むと

 

 

喉が熱くなる

 

 

なんとも言えない後味

 

 

外では風がとても強く吹いていたので

 

 

心配になって家の周りを6時ごろに見て回った

 

 

バンバン音が鳴ってた

 

 

でも何も異常はなかった

 

 

風が当たった音だったんだろうか

 

 

それから仕事先に向かった

 

 

心のスイッチを切って

 

自閉モードで

 

ひたすらポチポチと同じことの繰り返し

 

 

残業があったので19時まで仕事だった

 

 

 

仕事終わりにウインナーを買ってほしいとか

 

 

焼き鳥とかコロッケを買ってきてほしいと

 

 

母から言われていたので

 

 

それを買いに行ったけど

 

 

もう19時半ごろは

 

 

売り場にはコロッケも焼き鳥もない時間帯

 

だったのかもしれない

 

 

鰯が70円で売っていたので

 

 

5匹買ってきた

 

 

焼いて食べるか迷ったけど

 

 

醤油と砂糖とショウガで煮て食べた

 

 

うんまかった

 

 

2兄からチーズケーキと

 

母からショートケーキをもらって

 

 

誕生日を祝ってもらった

 

 

40歳かーーー

 

 

すんげーーーな

 

 

40年も生きているってことか

 

それと保険会社から

 

入金の手紙が届いてた

 

 

11万くらい入金されたらしい

 

通院の用紙も送られてきたので

 

 

通院のことも

 

 

期間内で書類を送ればまた保険金が入るらしい

 

 

12月は電気代が2万円だった

 

 

高いい

 

 

でもしょうがない

 

 

40歳の誕生日を祝ってもらったけど

 

なんだか

 

 

もう40歳かと

 

 

あーあ

 

 

あーーーーーあ

 

 

チーズケーキが美味しかった

 

 

結構有名なお店が近所にあったらしい

 

 

人気があるみたい

 

知らなんかった

 

40歳か

 

 

もういいや

 

これから先

 

 

あと何年生きるんだろうか

 

 

仕事中はずーーーーっと

 

ただひたすら

 

 

無駄な時間を過ごしている気がしてならない

 

 

それもひっくるめて

 

 

40年がたったってことで

 

 

40回目の誕生日を迎えた

 

 

誕生日は何をしたらいいのか

 

良く思いつかない

 

 

自分の誕生日プレゼントは

 

 

何も買わなかった

 

買うの忘れた

 

 

豚骨ラーメンが食べたいのを思い出した

 

 

満月がとても綺麗だった

 

大きくて色合いも暖かい感じだった

 

 

40歳かーーー

 

 

初めまして40歳

 

さようなら30代

 

 

よろしくね40代

 

 

終わりってのは必ず訪れる

 

仕事中早く終業時間の19時にならないかなと思ってた

 

 

開けない夜は無いように

 

 

19時になるのをじっと待っていれば

 

 

いずれ終業時間の19時なる

 

 

それと同じようにいつ死ぬかわからないけど

 

 

死を待っていれば

 

 

いずれ死が来ることになる

 

 

こっちから追いかけずとも

 

 

唯々ひたすら待つだけでいい

 

 

たったそれだけ

 

 

気長に待とうと思う

 

 

言葉のやり取りを

 

 

キャッチボールで例えることがあるけども

 

 

自分が投げるのはボールではなく

 

 

時折鉄球だったりピンポン玉だったりするんだろうな

 

 

ふと思った