朝から寒いような兆しがあってだんだん秋の寒さが染みてくるようなある日

保険会社の方に

 

 

入院中の請求ができるのかを

 

 

問い合わせをしたら

 

 

2つは領収書のコピーで大丈夫だったけど

 

 

他の2つは診断書が必要みたいで

 

色々と手間がかかる

 

 

電話して問い合わせただけで

 

 

くたびれてしまった

 

 

でも聞いてよかった

 

 

明日は午前中だけ

 

 

派遣の仕事で

 

 

午後から病院に入院費を払って

 

 

領収書をもらって

 

 

診断書を書いてもらって

 

 

コンビニでコピーして

 

 

自宅に

 

 

土日のバイトの書類を取りに戻って

 

 

母のいる病院に

 

 

夕方ごろに行く

 

 

っていう感じにしようと思ったけども

 

病院から帰ってきたら

 

 

二兄がいて

 

そのことを話したら

 

面会時間に合わせて

 

行けば

 

往復しなくても良いんじゃないかって

 

言ってて

 

 

それもそうだなと思ったけど

 

 

領収書を介護関係の人に

 

提出しておむつ代がいくらか出る手続きを

 

 

二兄がしてくれるけども

 

それは月曜日に請求しに行くから

 

急いで

 

 

明日持ってこなくても

 

大丈夫って言ってて

 

 

どうしようか迷ってた

 

 

買ってきたヒレカツとかピーマンの肉詰めを

 

 

二兄がくれた

 

 

衣も以外は食べた

 

豚肉の角煮が冷凍してあったので

 

 

それを茹でて

 

 

めんつゆと砂糖とお酢を入れて

 

 

汁がなくなるまで煮こんで

 

 

食べた

 

結構味がちゃんとついてて美味しかった

 

 

余ったのでまた明日食べる

 

母とは

 

買ってきたスタバの

 

いつものミストのデカフェ

 

八つ橋を一緒に食べて過ごした

 

病院内には警備員も

 

 

看護師さんもあまりいなかった

 

 

夜だからだろうか

 

 

母は頭が痛いとか言ってて

 

 

枕の高さを調整したり

 

 

昨日整理してたら出てきた

 

一番好きな写真ですと

 

 

母の手書きがしてあった

 

 

母の写真を

 

一緒に見たりしてた

 

 

死んだ親父が眠っている富士霊園に

 

 

行くかどうか母に相談した

 

 

行かなくても

 

そばにいるから大丈夫じゃないかと

 

話してて

 

 

前に母と電車を乗り継いで

 

バスに乗って富士霊園に

 

 

行ったことを

 

母と二人で懐かしがってた

 

 

死んだ親父に相談しても

 

何も答えてくれないかもねと

 

 

今ごろ女のお尻でも追いかけているのかなと

 

 

二人で笑ってた

 

 

今日も雨が降ってて

 

走れず

 

 

いつもより10分ほど遅く

 

 

病院に着いた

 

仕事は終業2時間前には

 

 

すでに終わってて

 

何もすることがなかった

 

 

黄色いバラが2輪

 

 

玄関に咲いてたのを

 

 

写メで撮って母に見せたら喜んでた

 

 

この黄色いバラは頑張っているよねと

 

元気がもらえる

 

 

もしもレディントンだったら

 

二兄にお金を渡して

 

 

半年ほどどこかに行ってもらって

 

 

家を改造して

 

 

透析を自宅で出来るようにして

 

 

介助者も全部お金で雇ったりして

 

通院しなくても

 

自宅で透析できるように

 

 

手配しちゃうんだろうなってことを

 

 

想像しながら仕事してた

 

 

お金がなー

 

 

お金があれば解決できるのに

 

 

仰向けに寝てた母を見てたら

 

 

添い寝してあげたくなった

 

 

薬でうとうとしていた

 

 

30年後には

 

 

母も自分もいない

 

 

誰もそんな悩みがあったなんてことは

 

 

当然だれも知らないまま

 

 

風が弛んで

 

地球が回って

 

 

素知らぬ顔で

 

太陽が昇って

 

明日を迎えていく

 

 

自分が生まれる前にも

 

同じような人がいたと思う

 

 

だから自分だけじゃない誰かも

 

 

地球のどこかで

 

 

もっと大変なことを抱えてる人がいると思う

 

 

自分がその人に携わることなく

 

 

人生を終っていくのと一緒で

 

 

自分に関わることなく

 

終わっていく人がたくさんいる

 

 

ひとそれぞれだなと改めて思う

 

 

母のことは

 

 

ずっと憶えておきたいと思った