寒いのは寒いのと一緒に寒い

土日のバイトで朝8時ごろに東京駅

 

 

人がごった返してて

 

 

東京駅って感じでだった

 

 

朝は寒い

 

寒さの中に朝があるような気がする

 

 

冬で朝で寒い

 

土日のバイトは比較的何も感じることも無く終了

 

 

行ったり来たりして

 

 

歩いたり走ったりしたけど

 

苦もなく虚無感も脱力感もなかった

 

んでも帰り道

 

 

バスターミナルが近いせいか

 

キャリーケースだかスーツケースだかの

 

四角形のコロコロしたのを

 

 

2人組の女子さんが抱えて持って

 

 

階段を降りて行こうとしてたけど

 

かなり重そうで

 

ガラガラと階段を降りるのも

 

 

見ただけで大変だとわかるレベル

 

 

しかも両手にキャリーケースだかキャリーなんとかを

 

抱えているし

 

本人たちも階段は無理かもと言いながら

 

どうしようかと思案していた様子

 

 

そしてふとこちらをチラっ

 

あああああ

 

 

これはあれか

 

あれなのか

 

一緒に重そうだから

 

しよければ運びますけど

 

って言わないといけないのか

 

 

あああああどうしようと悩んでた

 

 

 

その間にも隣で

 

重いわ、やっぱ階段無理だよねと話して

 

 

途方に暮れながらこちらをチラ

 

 

ああああああああああああ

 

 

なにその視線

 

 

自分が谷村新司さんだったら

 

 

手伝いますよと爽やかに言って

 

 

一緒にキャリーケースを

 

 

階段から降ろすのを手伝っただろうけど

 

ああああああ

 

僕は違う

 

 

キャリーケースを触っただけで

 

警察を呼ばれそう

 

手伝いましょうかと話しかけた瞬間に

 

警察を呼ばれそう

 

 

縦しんば手伝ったとしても

 

キャリーケースが重すぎて

 

階段から落としてしまって

 

壊されたと怒られて警察を呼ばれそう

 

 

どうしようどうしたらいいんだろうか

 

 

そうこうしているうちに

 

 

ああこの男はダメだなと判断されたんだろうか

 

 

こっちを見ないふりして

 

 

2人で一生懸命キャリーケースを担いで

 

階段を降りて行った

 

ああたくましい

 

女子はたくましいですわ

 

 

あんなに重そうなキャリーケースを2つも抱えて

 

階段を降りていくなんて

 

 

自分が普通の人や炭治郎だったら

 

手伝いましょうかと声をかけて

 

キャリーケースを一緒に階段から降ろすのを手伝って

 

じゃあと言って去ることができたんだろうけど

 

 

声を掛けたら怒られるんじゃないか

 

って思ってしまって無理だったわ

 

重そうなキャリーケースをもって

 

女子さんが階段を降りていく横を素通りして

 

階段を降りるとき

 

 

もうごめんなさいが尽きなかった

 

死にたくて仕方なかった

 

というかもう今すでに死んでいるんじゃあないかと

 

死んでいる途中なんじゃないかと思うようになった

 

 

ああ私は死体です

 

ゾンビです

 

 

腐ったしたいなんだろうか

 

崎陽軒のしゆうまい弁当を初めて買った

 

うまかった

 

 

あとカイザーのクロワッサン

 

峠の釜めしも食べた

 

昨日買ったシフォンとショートケーキも食べた

 

食べ過ぎた

 

舟和の芋羊羹も買ったけど今日は食べなかった

 

 

むしゃむしゃ食べてばかり

 

本当に食べてばかり

 

 

また腹痛になって糞がしたくなって

 

右往左往するんだろうな

 

その繰り返し繰り返し

 

ループしている毎日

 

 

自分はなんてダメな人間なんだろうか