1日中雨が降っていたので雨が一杯だった

通勤途中で黒い皮の手袋が足元に落ちていた

 

 

黒い皮の手袋が落ちているなー

 

って思っていたら電車のドアが閉まりそうだったので

 

 

拾うことも無く電車に飛び乗った時に

 

 

車窓からカバンを一生懸命さぐって何か探している

 

中年のサラリーマンさんが見えた

 

片手に黒い皮の手袋を持っていたから

 

 

あっちです

 

もう片方は、あっちの方に手袋落ちていますよーーー

 

って心の中で必死に訴えたけど聞こえなかったと思う

 

あっちですってば

 

って一生懸命思い続けていたら

 

電車が動き出してた

 

 

あの手袋は家族からのプレゼントだろうか

 

 

大事なものだったんだろうか

 

もっと早く気が付いて電車が来ていなかったら

 

手袋を拾って

 

 

あの人に渡したのになーーー

 

 

でも勇気が無くて渡せなかっただろうな

 

 

炭治郎だったら気持ちよく渡してただろうな

 

 

でも自分が拾ってたら受け取ってくれただろうか

 

ばい菌がうつると思われて拒絶されて

 

 

怒られていたのかもしれない

 

 

あーあ

 

どうすればよかったんだろう

 

 

誰かほかの人が気付いて渡してあげていたら良いなーーー

 

人を好きになったことがない

 

 

会いたいとか思わないし

 

 

触れてみたいとも思わない

 

一緒に何かしたいとか

 

 

どこかに行きたいとかも思わない

 

 

これは悪意を持っているのではなくて

 

 

純粋に何も感じないし何も思わないだけ

 

共感性に欠けるのかもしれない

 

映画や小説、海外ドラマ、アニメだと感動したりする

 

でも人間には何も感じない

 

普通の人だったら

 

 

人を好きになると

 

 

近づきたいとか触りたいとか話をしたいとか

 

一緒にどこかに誘ってご飯食べに行きたいとか

 

 

自分のことも好きになってもらいたいって思うんだろうな

 

 

そういう気持ちってどこから来るんだろうか

 

羨ましい

 

辛いこともあるんだろうけど、きっと楽しいんだろうな

 

相思相愛のときって幸せそうだもんな

 

 

人に興味関心があるのって楽しそう

 

そういう人間の体験がしたかったんな

 

 

人を好きになれる人が羨ましい

 

人から好かれるのは得意だけど

 

それにこたえられないのが辛い

 

どうしてよりにもよって認識が歪んでいる僕に?

 

もっと他にたくさんちゃんとした人がいるのに

 

って思ってしまう

 

 

そうなるたびに

 

 

相手に悪い気持ちで一杯になって

 

普通に死にたくなる

 

セブンイレブンアールグレイ無糖がうんまい

 

 

それだけは分かる